ティクオフは観光地のまっただ中にあったりするのですが、観光客の皆さんにいろんな質問を受けます。
その中で代表的なものや、結構笑えたものを思い出しながら書いて見ました。
問答 その1:「どうやって舵取るの?」
とってもポピュラー。問答 その2:「手でぶら下がってて疲れないの?」
体重移動です。
「自転車と一緒です。」(しまったかえってわかりにくいか!)「いえ、ひもでぶら下がっているのです。」問答 その3:「どこに降りるの?」
正確にはハーネスと言うものを着て、それに結んであるロープを機体にカラビナで固定します。ところによりますが、たいていランディング用に土地が借りてあってそこにおります。問答 その4:「どうやって上がるの?」
が!しかし!ハングは降りるために飛ぶのでは無い!!「上がるために飛ぶの!」
上昇気流です。問答 その5:「上昇風をどうやって知るの?」
「トンビと同じで、その中でくるくる回っているとあがれるの。」
上昇気流には、
熱上昇風(サーマル):少しの温度差で上昇風がおこります。
斜面上昇風(リッジ):山の斜面に当たって上向きに吹く風。
森林上昇風(アーベント):森の中の空気が夕方上昇します。
などが有ります。バリオを付けて飛びます。問答 その6:「どの位練習するの?」
機体が上昇すると音で(表示でも)知らせてくれます。人に依りますが、山から飛べるようになるまで早い人でも半年からかかります。問答 その7:「どの位飛んでられるの?」
でも、それまでも低いところで飛んだりしてますから結構楽しいです。これも人に依ります。風と体のコンディションが良ければ日が暮れるまで問答 その8:「いくらかかるの?」
飛んでます。
最近、クロスカントリーフライトで100kmオーバーなんかしょっちゅう聞く
ようになった来ました。これも人に依るのが当たり前。標準ってのがだしにくい。
スクールに入って練習し始めの時は、普通、スクールで全部貸してくれる
ので、年間3〜8万ってとこ。そのうち、ヘルメットとハーネスくらいは自分
のが欲しくなってきて11〜15万。機体は初級機中古で5〜6万から。
山から飛ぶようになると、無線機、パラシュート、スピードメータで合わせ
て12〜18万位いか?バリオが10万〜30万。ちなみに、上級機の高級
機は100万以上。詳しくは ショップHPを参考にして下さい。
爆笑 その1:「あんなに上がって息が苦しくないですか?」爆笑編それが2、3000も上がっているのならまだしも、その日はコンディションがあまり良くなく、みんな50m位しかティクオフから上がっていなかった!(海抜で700弱)爆笑 その2:秒読み
目が点になった私は
「はい、あれが限度です。うっかりあれ以上上がると、みんな酸欠でバタバタ落ちてきます!」
と言ってしまいました。ごめんなさい。うそです。
「あぁ〜!やっぱりね〜!」
といわれてしまったので、笑いをこらえるのがやっとで訂正することが出来ませんでした。
だって、別に山の一番てっぺんじゃなく、そこまで行くのに、飛んでる高さより高いところ通るのだから、気づいてよ。ティクオフ出来る風はアゲインスト0〜5m/S位なのですが、フォローで構えたまま風を待っていると、しびれを切らしたギャラリーのお子さまが、爆笑 その3:おとーさん、気持ちは分かるけど・・・
「10、9、8、7、・・・」
秒読みを始めてしまいました。
「おいおい、そうはいかねーよ。」
と思いながら、
「・・・3、2、1、ゼロ!!」
って言われちゃうと、つい・・・
思わず出ちゃうんですから止めて下さい。ほんとに怖かったんですから・・・
「ギャー!」
と叫びつつ、斜面の木のてっぺんをかすりながら・・・これは、お子さんとか、お子さんずれのおかーさんとかが結構やります。
最初は、興味もって見ていた親子ずれ。
そのうち、何機かがティクオフ。娘と奥さんが
「キャーかっこいい!!」
と言いだした。
そうすると、はじめは質問とかしていたおとーさん面白く無くなってきたらしい。
「もう行くよ!」
奥さんと娘は無視して楽しそうに質問を繰り返す。
おとーさんは心中穏やかじゃないかもと思っていたら、
「つまんねーよそんなもン!なぁにがおもしれぇんだ!!」
こちらもちょっとカチン。
仲間と二人で懇切丁寧に説明してさしあげました。
もちろん奥さんと娘さんに!これも、女性ずれの男性が取る結構ポピュラーな反応です。
おとーさん、おにーさん、ケッコーカッコワリーよ。
番外 その1:「気持ちよさそーですね?」番外編ティクオフは少し下がると、風が上に抜けて風が意外と弱いことが多い。
その油断がいけなかった。セットアップがすんで、機体から離れた時、
風の流れが変わって、機体が揺れたと思った瞬間!機体が浮かび上が
った!ひっくり返ると思ったら、想像に反してまえにまるで人が乗ってるか
のようにとんでってしまった!!
「どーしよう!」と思ってたら、機体はくるりと向きを変えてこっちに帰っ
てきた!フォローを背負ってすごい勢い。思わず身をかわしたら、人の車
ぎりぎりのところで地面に激突!!
運が良かったのか悪かったのか?機体はリーディングエッジを傷つけ
ベースバーのクイックピンがおれてしまった。
かなり惨めな思いで機体を片づけ始めると、ちょーどやってきたギャラ
リーが、
「今から飛ぶんですか?」
(むか!)
「今日は機体が壊れたんで飛べません。」
「気持ちよさそーですね?」
(話きーてんのか!)
「だから、機体壊したから、気分わりーです!」
「写真撮っても良いですか?」
「帰ぇーれ!!!」